Rennsportwagen 
画期的なレーシングマシン

ラダーフレームにFRPボディという組み合わせは、当時のポルシェにとってとても革新的なことだった。デビュー戦のセブリング12時間耐久レースで、いきなりクラス優勝をすることをいったい誰が予想しただろうか。滑走路を吹きすさぶ乾いた風の中、フロリダの高い空に金属的な水平対向の咆哮が響き渡ったことだろう。

Aerodynamic Design 
新たなレーシングシーンの幕開け

コーリン・チャップマンのレーシングカーに対する合理的な設計思想と、フランク・コスティンの航空機知識が結実し、軽量で剛性の高い構造と空力的なボディをまとったマーク8がこの世に誕生した。それは、空力への挑戦という棘の道が続く、新たなレーシングシーンの幕開けとなった。

Once Upon A Time
古き良き、アメリカ

デトロイトを開拓したフランス貴族に因んで名付けられた名前、キャデラック。その中でも60スペシャルとは、豪華な特別モデルだけに与えられるネーミング。世界の栄華を独り占めにした当時のアメリカを彷彿とさせる勇姿が、極東の都市のイルミネーションを背景に今、浮かび上がる…。

Japanese Light Weight Sports

  日本の伝統美

「人馬一体」という哲学のもと、日本のライトウェイトオープンスポーツカーが開発された。能面に繋がるフロントマスク、分銅からインスパイアされたテールランプ。スタイリングに構築された日本の伝統美が森を吹き抜ける爽やかな風のように、美しい日本の四季を今日も駆け抜けていく…。

Meccanismo Desmodromic  
デスモドローミック機構 

シングルエンジンの頃から、ドゥカティがパワーアップの手法として用いてきたデスモドローミックシステム。バネの弾性力ではなく機械的な装置で強制的にバルブの開閉を行う機構だ。社運のを賭けられた設計者のファビオ・タリオーニは見事に「速いドゥカティ、勝てるドゥカティ」を実現した。

Real British Sports Car 
真の英国製スポーツカー

1925年4月、ロンドンで開催された耐久レース。M.G.を冠した、たった1台の車から、後世に受け継がれる歴史が始まっていく。成りは小さくパワーも持て余すほどではないが、抜群のハンドリングと軽い身のこなしで、ワインディングロードを爽快に駆け抜けていく。英国仕込みのスポーツカーの精神が、正しく息づいているのだ。